歓びを歌にのせて 映画・Bunkamuraル・シネマ
http://www.elephant-picture.jp/yorokobi/
渋谷に久々に来たので、夕食もここで食べたいと考えて、それまで映画を見ることにしました。なんかすべての行動が食べること中心に動いています。で、この映画ですが、すばらしい作品でした。詳しくはオフィシャルサイトで見てもらいたいのですが、成功とともに心身ともボロボロになってしまった音楽家が、少年時代をすごした故郷の村に行き、そこに住む人たちと触れ合う中で、双方が影響し合っていろいろなドラマが起こるとういうストーリー。登場人物それぞれの心の動きがすごく良く描かれていて、主人公の心の揺れもちゃんと伝わってきます。最近休日に電車で出かけるのが億劫だったので、近所の舞浜イクスピアリでしか映画を見てませんでした。シネコンなのでおのずとハリウッド製の映画ばかりになりがちだったので、スエーデンのこんな丁寧に創られた映画はすごく新鮮です。「スターが挫折して、田舎の聖歌隊を指導する中で自分を取り戻していく。」みたいな話はアメリカ映画でも「感動の大作!」という感じでありがちですが、お金がかかっていない分、人物や風景などがじっくりと描かれています。感動はするのですが、薄っぺらなものではなく、気持ちのいろんなところに引っかかって来ます。北欧の自然の撮り方も、確かにきれいなのですが、あえて青空でなくどんよりとした天気の中で描いていて、主人公や他の登場人物の葛藤みたいなものがスクリーンから伝わってきます。ラストでオーストリアに行った時点で初めて青空が登場して、すべてが吹っ切れたという心情とシンクロさせていて、それがラストシーンにつながって、なんともいえない「読後感?」を与えてくれます。あと、レナ役の女優フリーダ・ハルグレンがすごく魅力的です。すごい美人という感じでもないのですが、あたたかさ、切なさ、激しさなどいろんな感情がビシビシ伝わってきます。
ちなみに、1時に行ったのですが、1時35分の回はすでに満席で、4時25分まで渋谷をさまようことを余儀なくされました。4時過ぎには最後の回まで満席ということで、小さい劇場とは言え大ヒットという感じです。


深い余韻の残る素敵な作品でした。牧師夫人のインゲさん、最高!Tb失礼します。
投稿: あん | 2006年1月11日 (水) 10時32分